下鴨神社と河合神社 紅葉 2021年 晩秋

 

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御所・梨木神社のあとは下鴨神社へ。
糺の森の紅葉は京都で一番遅いことで知られています。

ここ数年の台風や豪雨による倒木被害で、
糺の森はずいぶんと明るくなってます。

 

 

 

 

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西参道の鳥居のところに鮮やかな紅葉がありました。

 

 

 

 

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こちらは糺の森の南西側にある河合神社。
下鴨神社の第一摂社です。

祭神の玉依姫命は女性の守護神であることことから、
河合神社は美人祈願の神社として人気です。

手鏡の形をした「鏡絵馬」があって
絵馬を自分でメイクするようになってます。

 

 

 

 

 

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向こうに見える庵は、復元された鴨長明の「方丈庵」。

一丈四方(約3.3メートル四方)であったことがその名の由来です。
好きな場所に住めるように組み立て式となってます。



 

 

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平安時代末期から鎌倉時代を生きた鴨長明
まさに諸行無常平家物語の時代です。

鴨長明下鴨神社禰宜の子として生まれ、
琵琶や和歌に長けて宮廷歌人としても知られます。
しかし神職の継承に敗れたりするなどいろいろあって
俗世を厭い、50歳にして出家。
大原に隠棲した後、日野の山奥に方丈庵を構え
自分の一生を振り返った「方丈記」を執筆してます。

方丈記」は徒然草枕草子とあわせ「日本三大随筆」とされます。
無常観を表した人生本ともいわれ、宮崎駿氏も影響を受けたりしますが、
平安時代末期から鎌倉時代にかけての飢餓や自然災害、
政変など都の混乱の様子が書かれているので、歴史資料としても利用されています。

 

 

 

 

 

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下鴨神社と河合神社 紅葉 2021年 晩秋 (完)
それではまた。。。

 

 

 

 

 

梨木神社 紅葉 2021年 晩秋

 

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こちらは京都御苑の東に隣接する梨木神社。

以前は一ノ鳥居、二ノ鳥居がある長い参道でしたが、
七~八年位前に南側の参道にマンションが建って、
参道が半分になりました。

 

 

 

 

 

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萩の黄葉。


梨木神社は「萩の神社」として知られていて、
9月下旬頃には萩まつりが催されます。

 

 

 

 

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ちらほら今頃咲いてるのもありました。

 

 

 

 

 

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手水舎にある井戸水は
「染井」と呼ばれる京都三名水のひとつです。

あとのふたつは、御苑内の「縣井(あがたい)」と
五条堀川下がった所にあった「醒ヶ井(さめがい)」です。
どちらも枯れてしまって、現存するのは染井だけとなります。


また、三名水といえば、京都三名水だけでなく
「天下の三名水」、「御所三名水」、「醍醐三水」などもあります。

 

 

 

 

 

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染井は蛇口もついていて、ご近所の方とか水を汲みに来られます。

 

 

 

 

 

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梨木神社の主祭神は、三条実万・実美の父子。
学問の神様とされます。
三条実美は、明治維新による新政府の最高首脳人になった公卿。


だから、梨木神社の創建は明治になってから、明治18年
三条実万を祀るために造営されて、
三条実美は亡くなったあとに合祀されています。
敷地は、もとは三条家の邸宅があった場所になります。

三条実美は幕末に「七卿落ち」といって京都から追放された七人の中の一人。
長州へと落ち延びます。

しかし、幕府が倒れ明治の世が生まれると、
明治新政府太政大臣を務める。

そしてこうして「神様」にまで登り詰めました。

 

 

 

 

 

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光ってるみたいな、このモミジが一番目立ってました。

 

 

 

 

 

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梨木神社 紅葉 2021年 晩秋 (完)
それではまた。。。

 

 

 

 

 

京都御所 紅葉 2021年 晩秋

 

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相国寺のあとは、すぐ向かいにある御所へ。

 

 

 

 

 

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御所の北側です。

左の角の所は御所の北東角で鬼門です。

通称「猿ヶ辻」。
軒下に御幣を持った木彫りの猿が祀られています。

 

 

 

 

 

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散りもみじもいいかんじです。

 

 

 

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森の文庫のところの紅葉。

ここ数年の台風や豪雨の影響で木々が倒れたり
樹形が変わったりで以前より少し寂しくなってるけど、
それでも晩秋のここはいいかんじですよね。

 

 

 

 

 

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ここらで一曲

Oasis - ♪ Whatever

 

 

 

 

京都御所 紅葉 2021年 晩秋 (完)
それではまた。。。

 

 

 

 

相国寺 紅葉 2021年 晩秋

 

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次は御所の北側にある相国寺を訪れると、
見事な紅葉が迎えてくれました。

 

 

 

 

 

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相国寺室町幕府第三代将軍・足利義満により建立。
臨済宗相国寺派大本山です。京都五山の第二位になります。
すでに亡くなっていた夢窓疎石を勧請開山としています。

足利義満は、嵯峨の「宝幢寺(現在の鹿王院)」、ここ「相国寺」、
そして「金閣寺」という順で建てています。

なお、義満が建てた金閣寺、8第将軍足利義政が建てた銀閣寺は、
ここ相国寺の山外塔頭になります。

 

 

 

 

 

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弁天社横の紅葉。


 

 

 

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境内にある承天閣美術館前にもいい紅葉がありました。

承天閣美術館は、相国寺金閣寺銀閣寺などに伝わる美術品を
収蔵展示している施設です。


 

 

 

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隅で咲いてた山茶花

 

 

 

相国寺 紅葉 2021年 晩秋 (完)
それではまた。。。

 

 

 

 

堀川寺ノ内界隈 紅葉 2021年 晩秋

 

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今宮神社のあと、堀川寺ノ内界隈を散策しました。
このあたりはお寺が密集している地域です。

 

 

 

 

 

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人形塚と紅葉。

こちらは宝鏡寺
代々内親王が入寺されていた尼門跡寺院
多くの人形が所蔵されていることから、
「人形の寺」として知られています。

 

 

 

 

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堀川通りの一本東を走る小川通りには、
表千家(不審菴)・裏千家(今日庵)と並びます。
この辺りは茶道の町です。

写真は裏千家今日庵

 

 

 

 

 

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今日庵の向かいにある本法寺にあった大きなイチョウの木。

このすぐ西側、堀川通りのイチョウ並木はほぼ散っていたのですが、
この木はまだフサフサでした。

 

 

 

 

 

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こちらは日蓮宗大本山の妙顯寺。
堀川寺ノ内界隈は日蓮宗のお寺が多いです。

 

 

 

 

 

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観音さまと紅葉と。



 

 

 

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鬼子母神堂前のザクロの黄葉。

鬼子母神は右手にザクロを持っているので、
鬼子母神を祀るお堂の前ではザクロの木がよく植えられています。

 

 

 

 

 

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他にも鮮やかな紅葉がありました。

 

 

 

 

 

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堀川寺ノ内界隈 紅葉 2021年 晩秋 (完)
それではまた。。。

 

 

 

 

今宮神社あぶり餅屋さん前の紅葉とか 2021年 晩秋

 

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今年の紅葉は12月に入ってもまだまだ盛りだったので、
この日は洛中の紅葉をざっと回りました。
なので、まだしばらく紅葉シリーズ続きます。
年内には終わらせよう。


写真は千本北大路下がった所の上品蓮台寺
立派な早咲きの枝垂桜でよく知られているお寺です。

 

 

 

 

 

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大徳寺境内へ入ると鮮やかなドウダンツツジの紅葉がありました。

 

 

 

 

 

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赤同士。

ドウダンツツジ南天と。

 

 

 

 

 

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大徳寺の隣りにある今宮神社へ。

この地には平安京遷都以前から疫神を祀る社があったとされます。
平安時代994年に向かいにある船岡山で御霊会が行われ、
それをきっかけに新たに社殿を設けられたのが、現在の今宮神社。

 

 

 

 

 

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今宮神社の東門前の紅葉がピークでした。

門前には二件のあぶり餅屋さんが向かいあいます。
左「かざりや」さんと、右「一和」さん。

今宮神社のあぶり餅は、
平安時代から名物という超ロングセラーです。

 

 

 

 

 

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このモミジは今年はだめかな、と思ったあとに一気に色づきます。

 

 

 

 

 

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今宮神社あぶり餅屋さん前の紅葉とか 2021年 晩秋 (完)
それではまた。。。

 

 

 

 

金蔵寺~善峯寺~ 十輪寺 紅葉 2021年 秋

 

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前回の続きで山寺 金蔵寺からの帰りです。


 

 

 

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金蔵寺から出てきて。

これは大原野神社から来た道です。
右の坂道を上っていくと金蔵寺があります。
このまま左へ道なりに進めば逢坂峠を越えて善峯寺へ抜けることができます。
そのルートで帰りました。

 

 

 

 

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逢坂峠に到着。

この先T字になってて、右へ行けば亀岡へ抜けることができます。
左へ行けば急激な坂を下って善峯寺に出ます。

金蔵寺からここまで来るのに一部激坂区間があります。
しかし、逆の善峯寺側からここへ来る方がはるかにきついです。
十輪寺辺りがスタートで善峯寺を越えてここまで来るのが
京都近郊の峠ルートで最強だと思います。

 

 

 

 

 

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落下するように下ってきて善峯寺に到着。

 

 

 

 

 

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西国三十三ヵ所第20番札所の善峯寺。
巡礼の方も多く訪れられます。

先の金蔵寺のように山の中腹に建てられたお寺ですが、
伽藍は金蔵寺よりずっと大きくて、諸堂を巡りながら
一週30分~40分程でお参りできるようになっています。

 

 

 

 

 

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中へは入ってませんが、
外からだけでもいい紅葉が拝めました。

 

 

 

 

 

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紅葉時期の善峯寺は多くの人が訪れますが、
他にも桂昌院お手植えのしだれ桜や
京都三大松のひとつである「遊龍の松」でも知られています。

最近は色々と整備されていて、サツキや紫陽花、秋明菊の時期などでも人気です。

あと、元旦のご来光。早朝拝観があります。

 

 

 

 

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善峯寺から下ってきて道沿いにある十輪寺
鮮やかな紅葉がありました。

 

十輪寺は、平安時代歌人在原業平(ありわらの なりひら)が
晩年過ごした地と伝わることから「業平寺」とも呼ばれます。
「なりひら桜」と呼ばれる桜の名木でも知られています。

ここはいつも前を通るだけで、「なりひら桜」は見たことがありません。

 

 

 

 

 

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六歌仙三十六歌仙の一人にも数えられる在原業平
かなりの美男子だったそうで、平安時代に成立した
歌物語「伊勢物語」の色好みの主人公のモデルとされます。
(源氏物語光源氏」のモデルの一人だとも。)

 

 

 

 

 

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業平は紅葉の歌も詠んでいます。

「ちはやぶる神代もきかず竜田川から紅に水くぐるとは」

百人一首にも収められてる業平の歌です。
龍田川周辺の木々から落ちた紅葉が、
川の水面を埋め尽くしながら流れてる様子を歌ってると。

二条の后(藤原高子)から、屏風に描かれた絵を見て詠むように
依頼されて詠んだ歌です。

 

 

 

 

 

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時代は変われど、業平が見た紅葉も
今見る紅葉もその美しさに変わりはないのでしょうね。

 

 

 

金蔵寺~善峯寺~ 十輪寺 紅葉 2021年 秋 (完)
それではまた。。。