前回の続きで山寺 金蔵寺からの帰りです。
金蔵寺から出てきて。
これは大原野神社から来た道です。
右の坂道を上っていくと金蔵寺があります。
このまま左へ道なりに進めば逢坂峠を越えて善峯寺へ抜けることができます。
そのルートで帰りました。
逢坂峠に到着。
この先T字になってて、右へ行けば亀岡へ抜けることができます。
左へ行けば急激な坂を下って善峯寺に出ます。
金蔵寺からここまで来るのに一部激坂区間があります。
しかし、逆の善峯寺側からここへ来る方がはるかにきついです。
十輪寺辺りがスタートで善峯寺を越えてここまで来るのが
京都近郊の峠ルートで最強だと思います。
落下するように下ってきて善峯寺に到着。
西国三十三ヵ所第20番札所の善峯寺。
巡礼の方も多く訪れられます。
先の金蔵寺のように山の中腹に建てられたお寺ですが、
伽藍は金蔵寺よりずっと大きくて、諸堂を巡りながら
一週30分~40分程でお参りできるようになっています。
中へは入ってませんが、
外からだけでもいい紅葉が拝めました。
紅葉時期の善峯寺は多くの人が訪れますが、
他にも桂昌院お手植えのしだれ桜や
京都三大松のひとつである「遊龍の松」でも知られています。
最近は色々と整備されていて、サツキや紫陽花、秋明菊の時期などでも人気です。
あと、元旦のご来光。早朝拝観があります。
善峯寺から下ってきて道沿いにある十輪寺。
鮮やかな紅葉がありました。
十輪寺は、平安時代の歌人・在原業平(ありわらの なりひら)が
晩年過ごした地と伝わることから「業平寺」とも呼ばれます。
「なりひら桜」と呼ばれる桜の名木でも知られています。
ここはいつも前を通るだけで、「なりひら桜」は見たことがありません。
六歌仙・三十六歌仙の一人にも数えられる在原業平。
かなりの美男子だったそうで、平安時代に成立した
歌物語「伊勢物語」の色好みの主人公のモデルとされます。
(源氏物語「光源氏」のモデルの一人だとも。)
業平は紅葉の歌も詠んでいます。
「ちはやぶる神代もきかず竜田川から紅に水くぐるとは」
百人一首にも収められてる業平の歌です。
龍田川周辺の木々から落ちた紅葉が、
川の水面を埋め尽くしながら流れてる様子を歌ってると。
二条の后(藤原高子)から、屏風に描かれた絵を見て詠むように
依頼されて詠んだ歌です。
時代は変われど、業平が見た紅葉も
今見る紅葉もその美しさに変わりはないのでしょうね。
金蔵寺~善峯寺~ 十輪寺 紅葉 2021年 秋 (完)
それではまた。。。