御所・梨木神社のあとは下鴨神社へ。
糺の森の紅葉は京都で一番遅いことで知られています。
ここ数年の台風や豪雨による倒木被害で、
糺の森はずいぶんと明るくなってます。
西参道の鳥居のところに鮮やかな紅葉がありました。
こちらは糺の森の南西側にある河合神社。
下鴨神社の第一摂社です。
祭神の玉依姫命は女性の守護神であることことから、
河合神社は美人祈願の神社として人気です。
手鏡の形をした「鏡絵馬」があって
絵馬を自分でメイクするようになってます。
向こうに見える庵は、復元された鴨長明の「方丈庵」。
一丈四方(約3.3メートル四方)であったことがその名の由来です。
好きな場所に住めるように組み立て式となってます。
平安時代末期から鎌倉時代を生きた鴨長明。
まさに諸行無常、平家物語の時代です。
鴨長明は下鴨神社の禰宜の子として生まれ、
琵琶や和歌に長けて宮廷歌人としても知られます。
しかし神職の継承に敗れたりするなどいろいろあって
俗世を厭い、50歳にして出家。
大原に隠棲した後、日野の山奥に方丈庵を構え
自分の一生を振り返った「方丈記」を執筆してます。
「方丈記」は徒然草・枕草子とあわせ「日本三大随筆」とされます。
無常観を表した人生本ともいわれ、宮崎駿氏も影響を受けたりしますが、
平安時代末期から鎌倉時代にかけての飢餓や自然災害、
政変など都の混乱の様子が書かれているので、歴史資料としても利用されています。
下鴨神社と河合神社 紅葉 2021年 晩秋 (完)
それではまた。。。