前回の蹴上のあとです。
天気がいいので将軍塚まで上りました。
山の麓にある青蓮院の飛地境内となります。
エントリーの桜。
桜の下を通った向うにあるのが青龍殿です。
青龍殿には国宝の「青不動」が安置されています。
本物は見れませんが、その前にある複製画を通じておまいりします。
青龍殿前の紅枝垂桜が咲いてました。
青龍殿は平成26年10月に建立。
建物は、北野天満宮近くにあった戦前に築かれた武道道場「平安道場」を移築して建てられました。
青龍殿が建てられる以前は、展望台が二つあったものの、大日堂がぽつんとある寂しい場所でした。訪れる人もあまりいなかったと思います。
青龍殿の南側には大舞台が設けられ京都市内を一望できます。
舞台から眺める京の町。
標高約216メートル。
高くはないですが、京都盆地を一望するには十分です。
中央左の大きな森みたいな所は御所、右側の少し小さな森みたいなのは糺の森です。
青龍殿の裏側。
飛び出してる新しい部分は移築された建物とは別で、
新築された内陣と奥殿になるのだと思います。
回遊式庭園もあります。
西側にも展望台があるので、そちらへ向かいます。
向こうに見える小高い丘が「将軍塚」です。
将軍塚は、平安遷都を行った桓武天皇が築かせました。
和気清麻呂が「狩り」に桓武天皇をこの山上へお誘いし、
京都盆地を見下ろしながら、「こここそ都にふさわしい場所です」
と進言したのが、平安京の始まり。
桓武天皇は、都の鎮護のために、高さ2.5メートル程の将軍の像を土で作り、
鎧甲を着せ鉄の弓矢を持たせ、太刀を帯させ、この塚に埋めるよう命じました。
将軍塚は、国の一大事の兆しがあれば「鳴動する」と伝えられます。
かつて源平の時期と太平記の時期に鳴動したと。
西側の展望台から見る京都市街の眺めもいいのですが、
先の大舞台側と似たようなものなので、後ろ側、境内の桜を眺めます。
素晴らしかったです。広角レンズがあればもっと伝わるのでしょうけど。
もう、ここが鳴動するような出来事は起こって欲しくないですね。
将軍塚 青龍殿 桜 2024年 春 (完)
それではまた。。。