こちらは京都御苑の東に隣接する梨木神社。
以前は一ノ鳥居、二ノ鳥居がある長い参道でしたが、
七~八年位前に南側の参道にマンションが建って、
参道が半分になりました。
萩の黄葉。
梨木神社は「萩の神社」として知られていて、
9月下旬頃には萩まつりが催されます。
ちらほら今頃咲いてるのもありました。
手水舎にある井戸水は
「染井」と呼ばれる京都三名水のひとつです。
あとのふたつは、御苑内の「縣井(あがたい)」と
五条堀川下がった所にあった「醒ヶ井(さめがい)」です。
どちらも枯れてしまって、現存するのは染井だけとなります。
また、三名水といえば、京都三名水だけでなく
「天下の三名水」、「御所三名水」、「醍醐三水」などもあります。
染井は蛇口もついていて、ご近所の方とか水を汲みに来られます。
梨木神社の主祭神は、三条実万・実美の父子。
学問の神様とされます。
三条実美は、明治維新による新政府の最高首脳人になった公卿。
だから、梨木神社の創建は明治になってから、明治18年。
三条実万を祀るために造営されて、
三条実美は亡くなったあとに合祀されています。
敷地は、もとは三条家の邸宅があった場所になります。
三条実美は幕末に「七卿落ち」といって京都から追放された七人の中の一人。
長州へと落ち延びます。
しかし、幕府が倒れ明治の世が生まれると、
明治新政府の太政大臣を務める。
そしてこうして「神様」にまで登り詰めました。
光ってるみたいな、このモミジが一番目立ってました。
梨木神社 紅葉 2021年 晩秋 (完)
それではまた。。。