京北 常照皇寺の九重桜 2023年 春

 

 

京北の常照皇寺へ。

常照皇寺は北朝初代天皇であった光厳上皇が出家後、
晩年この地に庵を結んだのを始まりとするお寺です。
そしてこの地で光厳上皇崩御されておられます。
足利尊氏後醍醐天皇が争った太平記の時代です。

 

 

 

 

 

 

国の天然記念物にも指定されている「九重桜」。
手前で石楠花も咲いてます。

 

 

 

 

 

 

以前はこの時期、石楠花もたくさん咲いていたのですが、
鹿の食害によって数が減ってしまいました。
寺が山を背にしていて庭園も山裾をそのまま利用して
山と一体みたいになってるから自由に入ってこれます。

 

 

 

 

 

 

名前は「九重(ここのえ)」だけど、花は一重です。
常照皇寺にはこの九重桜が終わった頃に満開になる
「御車返しの桜」という八重桜もあります。

 

 

 

 

 

 

初代の「九重桜」は光厳上皇のお手植えとされていますが、
現在あるのは二代目、三代目です。
二代目も腐朽が進み、大きく咲かせているのは三代目の二本です。

 

 

 

 

 

 

光厳上皇のお手植えとされる初代の「九重桜」は、
弟である光明上皇が都から持参して共に植えたとも伝わります。
光厳・光明上皇 ともに南北朝の動乱に巻き込まれ、
拉致され幽閉されるなど時代に翻弄された天皇です。

 

 

 

 

 

 

いつも京都市街の桜が終わってから、京北へ来ることが多いから、
遅咲きの「御車返しの桜」が満開で、こちらはほぼ終了してます。
これだけの咲きっぷりの「九重桜」お目にかかれたのは初めてです。

 

 

 

 

 

 

風が吹くと舞い散る桜吹雪もきれいでした。


京北 常照皇寺の九重桜 2023年 春 (完)
それではまた。。。