前回の本山寺の帰りです。
二股の所へ戻ってきて、右の道を進んで柳谷観音へ向かいます。
下ってきて伏見柳谷高槻線(府道79号)に出ます。
この道を左へ進めば長岡京市へ行けます。
本山寺からはだいぶ離れましたが、
この鳥居は本山寺の一の鳥居です。
途中、咲いてた蝋梅。
地味にきつい上りを走り続けて、ここから長岡京市。
ここからは下りです。
長岡京市が見渡せます。
柳谷観音 楊谷寺に到着。
右側にあったお食事処がなくなって更地になってます。
曼殊院前の弁天茶屋や嵯峨釈迦堂の大文字屋とかもなくなったし、
門前茶屋は経営が難しそうです。
今は情報が手軽に入るので、行ったついでにそこで食べるより、
食べるのは食べるので事前に好きな店を下調べして行かれる人が多いですよね。
楊谷寺は、粟生光明寺・善峯寺とともに京都・西山三山と呼ばれます。
「目」の御利益があるお寺。
最近は紫陽花寺としての方が有名でしょうか。
上の門の横の案内板に、
4月からは拝観料が必要になると書かれていました。
今までは紫陽花や紅葉シーズンだけ拝観料が要りましたが
来月からは通年拝観料が要ります。
ここは今回の高槻側からだけなく、長岡天神側からや
大山崎側からもちょくちょく上ってきてたのですが、
ヒルクライムついでにちょっと一服みたいなことが
出来なくなりました。
楊谷寺は、眼病平癒の祈願所として、平安時代より天皇家公家を初めとする
眼病に悩む人々から信仰されてきました。
寺伝では清水寺の開祖・延鎮が806年に開山、
2世には弘法大師(空海)が就いたと伝わります。
現在は西山浄土宗のお寺です。
絵馬は「め」。
開山の延鎮は楊谷寺開創後、清水寺に帰らなければならなくなりました。
その後、乙訓寺の別当であった空海は度々柳谷観音へ参詣されます。
その際に、親猿が目のつぶれた子猿の眼を湧き水で洗っていたのを目にします。
空海が17日間の祈祷を施したところ、子ザルの眼が開きました。
空海はこの不思議な水にさらに祈祷を施し、眼病に悩む人々のために霊水にしたという伝説があります。
弘法大師を2世とするのはこのことから。
弘法大師像。
手前の下に大師の足形があります。
足形の下には四国八十八霊場の砂が敷いてあるそうです。
履物をぬいで上がって南無大師遍照金剛を唱えると、
足腰が丈夫になる御利益があるとのこと。
こちらは眼病平癒の霊水、独鈷水(おこうずい)です。
通常「どっこすい」と呼ばれる独鈷水は、日本各地にあって、
高僧が法具の「独鈷」使って掘った井戸の水などを指します。
空海や最澄によるものが多いです。
ここ柳谷は弘法大師の目に効く独鈷水。
拝観料が必要になると、普段 水を汲みに来られてる方は
これからどうされるのでしょうか。
目の御利益で知られる楊谷寺 、
最近は紫陽花寺で有名と書きましたが、
もっと最近、ここ数年前からは「花手水」でブレイクしました。
季節によっていろいろ変えられてます。
境内にあった花手水を色々と。
三月で雛飾りもありました。
花手水にちなんで曲は
Bette Midler - ♪The Rose
ジャニス・ジョプリンをモデルにした映画「ローズ」の主題歌です。
ベット・ミドラーが主役の「ローズ」を演じました。
ラストにこの曲が流れます。
柳谷観音 楊谷寺 2022年 早春(完)
それではまた。。。