小塩山 金蔵寺のあと、
天気が良かったので帰りに十輪寺へ寄ってみました。
ここは前がモミジの林のようになってて、
天気がいいと陽が差し込んですごく紅葉がきれいなんです。
けど、曇りの日だとあまり良くないのです。
十輪寺は、平安時代の歌人で六歌仙に数えられる在原業平が
晩年にこの地に閑居したとの伝承があることから、
「業平寺 (なりひらでら)」とも呼ばれます。
ちはやぶる 神代も聞きかず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは
百人一首にある「ちはやぶる」ではじまる在原業平の有名な一首。
竜田川に散って流れる紅葉の美しさをうたった歌です。
ここでは川一面を染める紅葉ではなく、
空一面を燃えるように覆い隠す紅葉でした。
素晴らしい紅葉を前にして歌でもひとつ、といきたいところですが、
そんなセンスはかけらもないし。
もし在原業平が、千年後に自分の名で呼ばれてるこの寺の前に立って、
この紅葉を見たら、どんな歌を詠んでくれるのでしょうか。
今年も残すところあと3日。
ひとまず年内の更新はこれで終了にします。
十輪寺 紅葉 2023年 秋 (完)
それでは、良いお年を。。。