金蔵寺 紅葉 2021年 秋

 

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洛西・小塩山の中腹にある金蔵寺

もとは、奈良時代718年に元正天皇の勅願によって、
隆豊禅師が開創したと伝わります。
現在は天台宗の寺院です。

ちなみに、元正天皇は女帝です。
そのお母さんが、奈良へ平城京遷都を行った元明天皇
女帝が二代続きますが、元正天皇の父親は草壁皇子ですから男系となります。
日本史上、女性天皇同士の皇位継承はこの一度だけです。

 

 

 

 

 

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桓武天皇平安京遷都の際に王城鎮護のために
都の四方の岩倉(磐座)に一切経を埋めています。

西の岩倉がこの金蔵寺で、山号「西岩倉山」の由来となっています。

「磐座」は、神社に社殿が設けられる以前の古代信仰。自然崇拝です。
それが巨石であったり、山であったり。
神が降臨する依り代として信仰していました。

四岩倉の他の場所は
北は、今も地名が残る左京区岩倉の山住神社。
現在も本殿がなく岩を祀っています。
東は粟田口にあった観勝寺。消失して今はありません。
南は河原町松原少し西にある明王院不動寺という説。
すごく小さなお寺になってますが現在もあります。
南岩倉は八幡の男山という説もあります。

 

今もこの近くに経典が埋まってて、
京都を守ってくれているのでしょうか。

 

 

 

 

 

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本堂への階段。
御本尊は十一面千手千眼観世音菩薩。

本堂のさらに奥には愛宕大権現も祀られています。
愛宕山愛宕神社は明治以前は愛宕大権現を祀る「白雲寺」というお寺でした。
明治の神仏分離により白雲寺は廃寺となって、現在の愛宕神社となっています。
その際に愛宕山愛宕大権現をこちらへ遷座しています。
現在の愛宕神社主祭神イザナミです。
ややこしいですね。

だから明智光秀本能寺の変の前に祈願した
愛宕大権現(勝軍地蔵)は今はこちらにおられるということですね。

 

 

 

 

 

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護摩堂前の紅葉。

登山口という札が見えますが、
小塩山がそのまま境内になっているので、
境内が登山道みたいなかんじです。

 

 

 

 

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金蔵寺の建物は、応仁の乱など相次ぐ戦火によって焼失しますが、
善峯寺と同じく将軍綱吉の母・桂昌院によって再建されています。
山内には「桂昌院廟」もあります。

 

 

 

 

 

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手水舎に、

 

 

 

 

 

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干し柿が吊るしてありました。

 

 

 

 

 

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これもこれからの時期たまに見かけますが
カラスウリの実ですね。

 

 

 

 

 

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火鉢で暖をとれるお心遣いがありがたい。
よく冷えた日でした。

 

 

 

 

 

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赤い石段や、

 

 

 

 

 

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黄色い石段。

 

 

 

 

 

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紅い絨毯も。

 

 

 

 

 

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鮮やかな紅葉もありました。

 

 

 

 

 

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山内にある見晴らしの良い所。

昨日載せた、来る途中に少し見えたのは雲海のようになってましたが、
ここに来た頃にはすでに霧が晴れかかってました。

 

 

 

 

 

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では帰ります。

 

 

金蔵寺 紅葉 2021年 秋 (完)
それではまた。。。