浄住寺 紅葉 2021年 秋

 

f:id:e-sakedot:20211130223358j:plain

 

昨日の地蔵院から少し南へ進んだ所にある浄住寺。
京都市街ではあまり無い黄檗禅宗のお寺です。

もとは、平安時代初期810年に嵯峨天皇勅願寺として建立されます。
開山は慈覚大師・円仁。
第三代天台座主円仁は、最澄の直弟子で天台宗の基礎を固められた僧です。

 





f:id:e-sakedot:20211130223401j:plain

 

まだ朝早いので門が閉まってます。


鎌倉時代に入り、公家・葉室家の葉室定嗣により中興されます。
現在、洛西山田と呼ばれるこの地域は、葉室家の荘園であった地です。

中興開山は、真言律宗の僧「叡尊」。律宗の寺院となります。
叡尊は、奈良西大寺を復興し中興の祖とされる僧です。

応仁の乱後には衰退し、
江戸時代に入った1689年に再び、葉室家の葉室頼孝が再興。
再興開山には黄檗宗の僧「鉄牛道機(大慈普応国師)」を招きます。
以降、黄檗禅宗のお寺となります。

 

 

 

 

 

f:id:e-sakedot:20211130223404j:plain

 

十年位前はここは放置された荒れ寺みたいな雰囲気のお寺でした。
近くの鈴虫寺苔寺、地蔵院には多くの人が来られますが、
ここへ訪れる人はほとんどおられませんでした。
インスタとかもまだなかったし。
その頃は落ち葉の掃除とかもこまめにされてなかったので、
晩秋の頃の散り紅葉とかは中々の光景でした。

数年前に住職が代替わりされたようで、
それからいろいろと整備やアピールされて、
最近は紅葉名所の観光寺院のようになりつつあります。
ちょっと寂しい気もします。

 

 

 

 

 

f:id:e-sakedot:20211130223408j:plain

 

浄住寺の近くにある「山口家住宅 苔香居」。
鮮やかな紅葉が見えました。

山口家住宅は松尾村字下山田の領主として代々庄屋を勤めた住居です。
国の登録有形文化財に指定されています。

山口家は葉室家に仕えた旧臣でもあり、葉室家所有の荘園を管理し
葉室御霊神社の社氏も務めていました。


 

 

 


f:id:e-sakedot:20211130223411j:plain

 

 

下弦の月と紅葉と。

 

 

 

f:id:e-sakedot:20211130223415j:plain

 

 

浄住寺 紅葉 2021年 秋 (完)
それではまた。。。