前回の京北賀茂神社のあと、
近くにある常照皇寺へ寄りました。
臨済宗天龍寺派の寺院です。
開山は南北朝時代の北朝初代天皇であった光厳上皇。
光厳上皇は、南北朝の争いから5年にわたり南朝の軟禁下に置かれています。
帰京後は世俗を断ち、晩年この地にあった寺を開創したのが始まりです。
寺に入った2年後に、この地でお亡くなりになっています。
太平記の時代です。
天皇 → 皇位廃止 → 上皇として復帰 → 南朝に連れ去られ軟禁、
という波乱に満ちた人生。
失意のうちに出家した光厳さんは、晩年巡礼の旅の途中にこの村を通りかかり、
村人のお世話になります。
村人に感謝した光厳さんは、荒れ寺を改創し「常照皇寺」としました。
そして都から遠く離れたこの山里の地で余生を送られました。
光厳さんが檀家に与えた誡文の中に
「流行り寺は、廃り寺」というのがあります。
お寺は大きくしなくていい。
それぞれのつとめに励んでくださいと。
山門の向こうが秋色に。
前庭の紅葉。
まだ少し早い。
この池のとこは赤くならずにオレンジっぽく色づきます。
向こうは勅使門です。
門の向こうに方丈があります。
今回は自転車ライドがメインで、中には入ってません。
この日だとまだ少し早かったと思いますが、
方丈庭園にもいい紅葉があります。
方丈庭園には九重桜・左近の桜・御車返しの桜という
桜の名木もあります。
振り返れば帰りも魅せてくれます。
京北 常照皇寺 紅葉 2021年 秋 (完)
それではまた。。。